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そんなこんなで、わたしがひとり悩んでいるうちに、彼の引越しの日が近づいてきた。
あまりの連絡のなさに不安になり、彼に電話をかけてみた。
忙しいのか電話に出ることなく留守番電話に。
5分ほどして、もう一度電話をすると、彼が出た。
「転勤準備で忙しくて連絡できんで、ごめんな。」
優しい彼の声に安心する。
だけど・・・。
引越しするまで、というか、引越し当日も会えないといわれてしまった。
名古屋に転勤したあとも、まだ関西の仕事も残っているので、たまに会いに来られるから、といわれ、あまり会えない状態のまま遠距離恋愛に突入。
あれだけ悩んでいたのに、プロポーズもなかったのだ。
彼が転勤して2週間後、彼の言った通りに、こっちの仕事で彼が戻ってきた。
と、言っても、日曜日の夕方新大阪までお迎えに行き、わたしのアパートで晩ご飯を食べ、月曜日の朝早くに仕事に向かってそのまま名古屋に帰ってしまった。
なんだか流れ作業のようだ。
それからも1〜2ヶ月、そんな状態が続いた。
彼に電話しても出ることが少なく、後でちょっとだけかけなおしてくれるだけで、メールの返信も2、3日に一度くらいのペースになってきた。
名古屋で彼女が出来たのかな?と、感じ始めたころ、衝撃の真実が!!!
なんと、彼が結婚するのだという。
唯一、彼と同じ会社に勤める友人にわたしを紹介してくれたことがあって、彼が会議を抜けられないと、彼に代わって電話をしてくれたことがあった。
もしものために、と、わたしはその電話番号を登録しておいたのだ。
まさか、こんなときに役に立つとは・・・。 |
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